図解 換気扇、レンジフードの選び方、使い方、掃除、交換、修理

換気扇とは? 英語:Ventilator

 換気扇の役割は、室内の汚れた空気を屋外に排出すると同時に、人の呼吸維持に必要な新鮮な空気を供給することです。大人一人が1時間に消費する酸素の量は、大体21リットルといわれています。

 換気扇は、風呂場の蒸気や台所の煮炊きの湯気や油煙の排出も行います。 この働きにより、結露によるカビの発生や、床、壁の傷みも防ぐことができます。また、換気が不足するとダニの繁殖や、建材から発生するホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物によるシックハウス症候群などの問題も生じてきます。

 このように、換気は「除塵」、「脱臭」、「室温調節」、「除湿」などに大変有効です。

 最近の住宅は年々気密性が良くなり快適さが増す一方で、汚れた空気はすばやく入れ替える必要があります。したがって、目的に応じた各種換気扇の設置と、適切な換気計画の立案が重要となっています。換気計画を有効に機能させるには、建物のすき間を極力少なくし、給気と排気をコントロールする必要があります。

 室内の空気が汚れているかどうかの判断基準には、二酸化炭素(Co2)の濃度がよく用いられます。二酸化炭素は、一酸化炭素のようにわずかな量で人体に影響を与える有毒なガスではありません。しかし、二酸化炭素は室内空気の汚染の状態を代表していると考えられ、その濃度が高い部屋では、ほかの人体に有害な汚染物質の濃度も高く、悪い空気環境ということになります。

 換気には、自然の力を利用する「自然換気」と、機械(換気扇)の力を利用する「機械換気」があります。また「機械換気」は、「局所換気」と、「全体換気」に分かれます。

 従来の日本の伝統的な家屋のように、すき間から必要な換気量を賄うのを「自然換気」と呼びます。必要な場所に、必要な量の新鮮な外気を供給する方式を「機械換気」と呼びます。

 「機械換気」のうち、浴室やトイレ、台所など、局所的な湿気や臭気などを集中的に排気することを「局所換気」といい、通常これらの箇所には専用の換気扇を設置します。

家の中で最も空気が汚れるのは台所です。この汚れた空気を排出するのがレンジフードファンなど、台所専用換気扇であり、ガスコンロなどの真上に取り付けられる「局所換気」です。

 一方、多くの部屋を、同時に換気することを「全体換気」と呼びます。 各部屋には空気の取り入れ口(給気口)を設け、建物の中心部に設置されて風量が多く風圧の高いダクト用換気扇などが使われています。

 最近は、浴室用換気乾燥機がトイレやほかの部屋も併せて換気するなど、汚れた空気が発生しやすい台所のレンジフードファンと組み合わせた「全体・局所併用換気方式」が普及しつつあります。

また換気回数は、部屋の換気量(新鮮外気の供給量)を部屋の容積で割った値とされています。 最近の気密化が図られている家屋では一時間当たり0.5回以上の換気が必要であるといわれています。

 2003(平成十三)年7月、建築基準法が改正されました。これは、室内のカビなどの原因となる結露や、シックハウス症候群を引き起こすとみられるホルムアルデヒドなどの化学物質の使用による室内汚染を防ぐための「常時換気」を法律で義務づけたものです。

換気の種類

第1種換気法 機械排気・機械給気

換気方式の中で最も確実な換気が可能で、空気の流れが制御しやすく、比較的気密の低い住宅でも安定した換気効果が得られます。また、換気による熱負荷を低減させる熱交換を用いることも可能です。戸建て、マンションともおススメです。

第2種換気法 自然排気・機械給気

給気系にフィルターをかませることで室内の空気質を向上させることができます。ただし、冬期の壁体内結露に注意を払った工法の住宅への採用をおススメします。

第3種換気法 機械排気・自然給気

低コストで計画換気が可能ですが、気密性が低い住宅では、確実な換気が行なわれないので注意が必要です。


 換気扇の歴史

わが国では、1925(大正十四)年に芝浦製作所(現・東芝)がはじめて羽根径30および

40センチメートルの換気扇を開発しました(図1)。当時は名称が確定せず、「換気扇」、「通風扇」、「排気扇」、「排風扇」などと呼ばれていましたが、「排気扇」が一般化していました。1928年ごろから家庭用と業務用を販売しましたが、当時、排気扇が取り付けられたのは、主に劇場、映画館、公会堂、病院などに限られていました。


 1951(昭和二十六)年ごろから「換気扇」という名称が使われました。しかし一般には、なかなか換気扇への認識が広がらず、1960年以降になってやっと必要性が認められてきたのです。

 1956(昭和三十二)年に、日本住宅公団(現・(独)都市再生機構)が賃貸住宅の建設をはじめてまもなく、各家電メーカーに公団住宅専用の換気扇を開発するよう要請がありました。これにより換気扇という商品が世に知られるようになりました。換気扇は、それ以前からあったものの、特に戸建住宅では「部屋の空気を換えるには、戸や窓を開ければ済む」という考えが一般的でした。

1965年、各メーカーバラバラであった換気扇の取り付け枠の寸法をJISで定め、互換性を持たせました。このころから、工業用や農業・畜産向けなど用途は広がりました。

 1968年、高層住宅向けのダクト用換気扇が開発され、続いて1970年には部屋の冷気や暖気を逃さない全熱交換型換気扇など時代を反映した新製品が開発され、換気扇需要は拡大してきました。

 換気扇もほかの生活家電同様、マイコンやセンサ、インバータといった新技術が採用され、拡大の一途をたどり、市場の大きな商品に育ちました。

また、近年は住宅の高気密化、建築基準法改正など最近の変化のなかで省エネ性、快適性に直結する二十四時間換気扇、熱交換型換気扇の機能などが普及してきてます。

換気扇の原理、構造、種類、しくみ

一般家庭で使用される換気扇を大別すると、次のような種類がある。

標準換気扇

一般家庭の台所で最も多く使用されているプロペラ式換気扇は、シヤッター開閉方法の種類により次の3タイプがあり、用途や場所に応じて選定する。

  ①連動式

スイッチひもを引くことにより、その力で機械的に屋外側のシヤッターが開き同時にスイッチが入るタイプで、排気専用タイプと給排気タイプがある。

  ②電気式

電源を入れると、プロペラのモーターが回るとともに、シヤッター開閉装置の力によりシヤッターが開くタイプで、電源が切れるとバネの力でシヤッターを閉じるしくみになっている。本体にスイッチひもは付いていない。

  ③風圧式

プロペラの回転による風圧でシヤッターを開くタイプ。構造が簡単なため、風の強いときなど外風圧によりシヤッターのバタツキ音が発生する場合がある。


レンジフードファン 英語:range hood

レンジフードファンとは、キッチンコンロの上に設置され、換気扇をフードで囲い油煙などを効率的に捕集レダクトを使用して遠くに排気(給気)できる特長がある。大別すると、次の2タイプがある(下図)。


①深形タイプ

本体上部にダクト接続口などが収納されていて、本体のパネルは天井面まである。 このためシステムキッチンとのデザインが統一できるが、上部につり戸棚などが設置されている場合は不向きである。排気専用のタイプ以外に同時給排気ができる夕イプがある。

②浅形タイプ

 キッチンのつり戸棚の下に取り付けられるよう、薄形にまとめられたレンジフードファンで、深形タイプのように同時給排気はできない。

浴室換気乾燥機

 外干しできない雨の日や、冬場などに便利な衣類乾燥運転ができます。また、風呂に入る前にあらかじめ暖めておける予備暖房や、換気、給気もできる万能のダクトファンタイプです。

 最近の傾向としては、トイレ、洗面所など二室用、三室用が好評です。圧力型のダクト換気により、運転停止後、常時換気運転モードへ自動的に切り替わるなど、住宅の全体換気などの主力換気扇の位置づけです。

 浴室換気乾燥機は、外風の影響や室内の各扉や窓の状況に関わらず一定の換気量を自動調整する定風量運転機能、サウナ浴感覚のミストサウナ機能など、新しい機能が付いた高機能の商品も出てきています。

 浴室換気乾燥機は、2009年4月よりスタートした「長期使用製品安全点検制度」と「長期使用製品安全表示制度」の対象商品となり、設計上の標準使用期間到達時に安全点検が義務づけられます。

 

ダクトファン・中間ダクトファン

 住宅の気密性の向上に伴い、静圧の高い各種のダクト用換気扇が普及してきました。ダクト用換気扇は、居室など局所換気のほかに、天井裏などに隠蔽設置するなどの利用が増えています。

 これを中間ダクトファンと呼び、ダクト(管)により二室、三室など複数の部屋から換気する集中型換気扇です(下図)。浴室換気乾燥機と洗面所、トイレを連動するタイプもあります。とくに、集合住宅では中間ダクトファンが普及しています。


熱交換型換気扇

 一般的な換気扇は、夏ではせっかく冷やした冷気を、冬では暖めた暖気を逃がしてしまうというエネルギーの損失があります。

それを改善するのが熱交換型換気扇です。 熱交換型換気扇には、熱交換素子という特殊な紙などでできか熱交換器が内蔵されています。この特殊加工した紙状の板にすき間を設けて、タテヨコ交互に何層にも重ねます(下図)。


 そのすき間に冷たい空気と暖かい空気(給気と排気)を交差させることにより、熱交換素子を介して、室外の新鮮な空気が室潟に近い温度まで熱交換されます。もとの温度と湿度を室内に戻すことを「全熱交換」と呼びます。熱交換型換気扇は、空気を狭い熱交換素子の間を通すため、静圧の高いシロッコファンやターボファンが使用されます。

 その効果は、同時給排気で換気しつつ、約70%もの熱エネルギーを回収できる省エネ型の換気扇です。空気は入れ換えますが、エネルギーは逃しません。さらに、給気時に外気の花粉やはこり、虫などが入らないように、空気清浄フィルタなどで防ぐ構造となっています。居室用のIパイプ型、壁埋込み型、天井埋込み型など多くの種類があります。

 家の中心に全熱交換の換気システムを設置し、すべての居室を換気する方式が集合住宅から普及てきています。

 建物全体も各部屋も気密性が向上した今、換気扇は大変重要な位置づけにあります。換気扇が単に空気を入れ換えるだけでは、エネルギーが放出されて大きなむだを発生させることになるのです。

 換気システムは、エアコンなどほかの機器を含めた家庭の総エネルギーを集約する大事な機器です。

 例えば、レンジフードファンと浴室用、トイレ用の換気扇は、油煙や蒸気、臭気を排出する専用(局所)換気扇にして、そのほかのすべての換気システムを、全熱交換型換気扇のような省エネタイプに置き換えることができます。全熱交換型換気扇では、回収率をもっと向上させたいものです。さらに、二十四時間トータル換気システムは、常時運転によるエネルギー消費が発生しますので、室内空気の汚れ具合に応じたセンサなどの応用により、適時間欠運転するなど検討の余地がありそうです。

 最近の商品動向は、戸建て住宅ではパイプ用ファンを使ったダイレクトシステムが、マンションでは浴室換気乾燥機を使った換気システムが、アパートではダクト用換気扇の多室用が主流となっているようです。

24時間換気設備

 建築基準法改正に伴い、新築や改築の住宅には24時間換気が可能な換気設備の設置が義務付けられ、2003年7月1日(着エベース)から施行された。 個々の部屋を単独に換気するものと、住宅全体を換気するものなどがあり、汚染物質が滞留しない環境をつくり出す、24時間換気対応浴室暖房換気扇は一般的な浴室暖房換気扇の機能のほかに、24時間換気システムのための集中排気ユニットとして使用することができる。


24時間換気扇(単体)

 寝室、リビング、浴室、洗面所などの居室に機器単体で設置し、24時間(常時)換気を行う。通常の換気扇に比べて、低風量、低騒音、低消費電力量となっている。

24時間換気システム

 浴室暖房換気扇と、他の居室に設置した給気囗または紿気用換気扇などをシステム化することにより、複数の居室と浴室、洗面所、トイレまたは住宅全体の24時間換気を行う。

 

換気扇 ファンの種類と特徴

 軸流ファン

 通称プロペラファンと呼ばれ、台所用・窓用などの一般換気扇やパイプファンに使われています。静かで風量を必要とするところに用います。モータの力を強くし、静圧(ダクトなどの狭い場所を空気が通るときに生ずる力)を上げた有圧換気扇にも使われています。

 遠心ファン

 シロッコファンターボファンに分かれます。前者はダクト用換気扇、深形レンジフードファン、全熱交換ユニットに使われています。後者では浅形レンジフードファン、トレコンに使われています。圧力型で外風の影響を受けにくくなっています。

横流ファン

 ラインファンと呼ばれ、サーキュレータ、エアカーテン、エアコン室内機など、静かで幅広い風を要求されるところに使われます。

混流ファン

 ミックス(斜流)ファンと呼ばれ、パイプファンに用いられます。プロペラファンにひねりを加え、静圧を上げたものです。


日本工業規格 JIS C 9603 -1988 換気扇

解説概要:英語:Ventilating Fans

この規格は,家庭,事務所などで使う換気扇のうち,誘導電動機によって駆動される軸流形の羽根をもったものについて規定する。その他の詳細は下記のサイトを参考にして下さい。

JISC日本工業標準調査会サイト

回転ドラム式電気換気扇の日本工業規格はJIS C 9603 -1988 です。JISC日本工業標準調査会サイト内のJIS検索から内容が閲覧可能です。(但し印刷不可)

*現在はIEインターネット エクスプローラーのみ閲覧可。

kikakurui.com |JIS規格票をHTML化したサイト

換気扇の日本工業規格 JIS C 9603 -1988 が全文、閲覧、印刷可能です。(但し図、イラスト含まず)

換気扇

換気扇の選び方 ポイント

換気扇 掃除のしやすさ

換気扇は高いところに設置されることが多く、掃除が大変です。羽根を簡単に外して内部の掃除ができたり、汚れをつきにくくしたものを推薦します。


換気扇 省エネ

DCモータータイプ

費電力が少なく、安定した能力を発揮できるのが特長です。本体の価格は若干高めですが、電気代が少なくてすむため、省エネで経済的な換気扇です。天井埋込形換気扇、気調システム(熱交気調)などにDCモータータイプがあります。


換気扇 熱交換形

暖房時に換気すると、お部屋の快適な温度まで外に排出されてしまい、熱ロスが生じます。熱交換形はこのような換気による熱ロスを換気扇本体にある熱交換素子という部品で回収。外気を室温に近づけてお部屋に給気します。約70%の熱ロスを防ぎ、省エネで冷暖房コストも低減します。


レンジフード(換気扇)選び方 ポイント

ガスコンロとの連動

レンジフードの”連動”とはガスコンロとの連動を指します。 ガスコンロの点火・消化に併せて、レンジフードのON・OFFが自動で行われる機能が一般的な連動機能です。レンジフードの連動機能を使うには、レンジフードと、ガスコンロのどちらも連動対応機種を設置する必要があります。レンジフード単体では、連動機能は使えません。

連動機能には赤外線信号が使用されており、メーカーによって赤外線の種類が異なります。ただし、ほとんどのメーカーが共通のものや互換性のある赤外線信号を使用しているので、メーカーが異なる場合でも、ON・OFFの基本的な連動機能は使用できる場合が多いです。

換気扇 フィルター 清掃

以前のレンジフードに設置されている”フィルター”は、掃除の手間を増やす存在でもありまた。現在販売されているスリム型には、フィルターの無いものが多く人気があります。いつものお手入れでフィルター掃除が苦手という方は、ノンフィルタータイプ人気です。

換気扇 シロッコファン 清掃

従来のレンジフードにも多く搭載されているシロッコファンは、簡単に取り外すことができずに汚れてもお手入れし辛かったのですが、現在販売されているスリム型に搭載されているシロッコファンは、ワンタッチで着脱できるものがほとんどです。さらには、シロッコファンの掃除をしなくても済むよう設計されているレンジフードもあり、シロッコファンのお手入れ方法の違いでレンジフードを選ぶことも可能です。


浴室換気暖房乾燥機の選び方

浴室換気暖房乾燥機の主な機能は、浴室換気・乾燥機能、浴室暖房機能、衣類乾燥機能、涼風機能、ミストサウナ機能など。その他、カビ抑制機能、衣類脱臭機能などの機能がありますので自分の家庭で必要とする機能を吟味して選んで下さい。

浴室換気暖房乾燥機 取り付け方式

浴室暖房乾燥機には、壁掛けタイプ天井埋め込みタイプの2つの取り付けタイプがありどの取り付けタイプを選択するかも、製品を選ぶ際の重要なポイントです。それぞれの取り付けタイプの持つ特徴は把握する。

<壁掛け方式>

既存の換気口を利用します、簡単に設置することが出来ます。 戸建ての住宅の後付けやリフォームに適した取り付け方式。 場合によっては取り付けが不可能なことがあるので、必ずショップに事前確認が必要です。

<天井埋め込み方式>

新築住宅に多いタイプ、 解放感のある空間を保つことが出来るのが特徴。厚みを抑えた薄型設計のものが増加してきています、 浴室一室のみのタイプ、浴室・洗面室・トイレの3室に対応したタイプ、浴室・洗面室の2室に対応したタイプなどがあります。


浴室換気暖房乾燥機 熱源

浴室暖房乾燥機は、熱源の種類によって「電気式」「ガス式」「灯油式」の3種類に分類されます。現在主流となっているのは、「電気式」と「ガス式」の2つです、それぞれの熱源機には、異なる利点と欠点があります。以下の表を参考に、利点と欠点をきっちり知り、ニーズに合った製品を選択する。

メリット

デメリット

電気式

  • ・設置工事が比較的簡単
  • ・工事にかかる費用が安い
  • ・商品価格が安い
  • ・部屋を暖めるのに時間がかかる
    (200Vタイプで15~30分、100Vタイプで20~40分)
  • ・ランニングコストが高い

ガス式

  • ・すぐに部屋が暖まる
  • ・室外機が小型で壁掛けが可能
  • ・ランニングコストが安い
  • ・工事が大かり
    (室外機と室内機が必要なため)
  • ・工事にかかる費用が高い
  • ・商品価格が電気式よりはl高い

換気扇の基本の使い方

 換気扇の上手な使い方

換気扇を24時間回した時の電気代は、新しい換気扇だと月々数十円、そうでなくてもたったの数百円です。家電の中でもとても小さな消費電力です。

トイレの換気扇の電気代は月々約60円

トイレの換気扇は消費電力は3W前後と省電力なので、1ヶ月24時間回しっぱなしにしたとしても、3W × 24時間 × 30日 = 2.16kWhとなり、1kWhを27円で計算すると、約60円です。

お風呂の換気扇の電気代は月々約60円~389円

お風呂の換気扇は消費電力は20W前後なので、1ヶ月24時間回しっぱなしにしたとしても、20W × 24時間 × 30日 = 14.4kWhとなり、1kWhを27円で計算すると、約389円です。24時間換気モードを備えている最近の換気扇だと、消費電力は2~3Wのものもあるので、約60円の電気代ですむものもあります。

キッチン・台所の換気扇の電気代は月々約100~583円

キッチン・台所の換気扇は比較的消費電力が大きいものになりますが、弱運転だと消費電力は30W程度なので、30W × 24時間 × 30日 = 21.6kWhとなり、1kWhを27円で計算すると、約583円です。常時換気モードを備えている最近の換気扇だと、消費電力は3~5Wのものもあるので、約100円の電気代ですむものもあります。


逆に電気代を気にするあまり、換気扇を止めてしまうと起こりうるマイナスポイントは以下のものが考えられます。

臭気の充満

トイレやキッチンの換気扇を止めてしまうと、イヤなにおいが充満します。


結露・カビの発生

お風呂の換気扇を止めてしまうと、結露・カビが発生しやすい環境ができてしまいます。


花粉、黄砂、PM2.5、シックハウスの発生

キッチンの換気扇は部屋全体の換気につながりますが、これを止めてしまうと様々な空気汚染を引き起こします。


家の寿命が短くなる

タバコのにおいがこびりついたり、見えないところに結露・カビが発生すると、家の寿命を縮めることにつながります。


月々、わずか数百円で、これらのことが予防できますので換気扇は電気代を気にせず24時間回しっぱなしにしたほうが経済的です。

その他の換気扇を使用時のポイントは下記のとおりです。

①ガス漏れが発生した際には、室内の空気の入れ替えは窓を開けて行い、決して換気扇を作動させてはいけない。これは電源スイッチの接点から出る火花により発火の可能性がある為である。

②部屋の汚れた空気を排出するには、新鮮な外気が入るところが必要である。同時給排気タイプ以外の換気扇の場合、必ず部屋の換気扇と反対側に給気口を設けるか、窓を開けるなどして給気を行う。

③キッチンなどで火気を使用した後はすぐに停止せずに、5~10分程度運転して室内の熱気や湿気を排出するよう心掛ける。

 換気扇 交換、取り付け、設置の注意

交換場所と機種選定について

①標準換気扇の場合、プロペラファンが露出しているので、人の手が届く場所では、格子

付きタイプを選定するなど安全に配慮する。

②換気扇の排気・給気口には、雨水の侵入を防ぐために外壁にウェザーカバーなどを必ず

取り付ける。

③ ガスコンロの真上に取り付ける場合は1m(レンジフードファンの場合80cm)以上離

す。また、ガス湯沸器がある場合は、ガス湯沸器の真上は避けて横に50cm以上離して取

り付ける(下図)。


換気扇 交換、設置の良い例、悪い例

(1)悪い例 換気扇 交換設置

 給気口(給気ファン)と排気口(排気ファン)の位置が近いため、空気の流れが少ない。空気の給気口が小さいと、空気の入り方が少なく、換気能力が低下する。換気扇の取り付け面積より排気口を大きくするのが一般的である。

(2)良い例 換気扇 交換設置

 給気口(給気ファン)と排気口(排気ファン)の位置を対角になるように離して設置するとよい。


換気扇の安全上の注意

①感電による事故を防止するために、必ずアースを取り付ける。

②運転中はベンジン、シンナー、ガソリンなどの引火物を近づけない。火災の原因になる。

③本体やドラムに水をかけたり、水洗いをしない。感電や漏電、ショートによる火災の恐れがある。

④もし、都市ガスやプロパンガスなどの可燃性ガスが漏れた場合、室内の空気の入れ替えは窓を開けて行い、換気扇を作動してはいけない。これは、電源スイッチの接点から出る火花から引火する可能性があるためである。

酸素濃度

大気中の成分には、窒素78% 酸素21% アルゴン1% 二酸化炭素0.03%などが含まれている。しかし、密閉された室内で長時間過ごしていると、人の呼吸や燃焼器具の使用などで、酸素が消費され酸素不足になる。酸素濃度が18%未満になると、酸素欠乏症の状況になり、大変危険な状態になるので要注意である。

一酸化炭素が1%含まれた室内の空気中では、数分で死亡する場合がある。一酸化炭素は無色無臭である。頭痛や吐き気などで異変に気付いたときは、手足がしびれて動けず死亡に至る場合がある。

 酸素欠乏症などの労働災害を防ぐため、酸素欠乏症等防止規則(厚生労働省令)で規定されており、作業主任者の選任が必要である。


換気扇 フード、フィルター、カバーの簡単な手入れ、清掃方法

定期的にやればそれほど汚れがたまらないので、簡単にでき、電気代の節約にもなります。

不織布フィルターの交換

フィルターが目詰まりしていると乾燥効率が悪くなり、電気代もムダにかかります。フィルターの交換はこまめに行いましょう。


レンジフードのフィルター

レンジフード(換気扇)の購入時にセットされている純正の金属フィルターが正しいフィルターです、しかし安価に市販されている不織布フィルターなどは火元から100㎝以上はなして設置することが法律で義務付けられています。但し一般的な住宅のレンジフードは火元から80cmに設置されており、不織布フィルターによる火災事故も発生しています。


換気扇 フィルター、フード、カバーの掃除、手入れの仕方

前準備:厚手ですべり止め効果のある手袋、中性洗剤、ブラシ等を準備。

感電防止:電源プラグをコンセントから必ず抜く。

換気扇 フィルター、フードの外した方

レンジフィルターはおもに、深型、整流板付き、浅型の3タイプがあります。

深型レンジフィルターの取り外し方


フィルターを上にずらしてはずす

浅型レンジフィルターの取り外し方


フィルターを固定している押さえを手前にスライドし、次にフィルターの取っ手をしっかりと持ち、そのまま手前、やや下側方向に向けてフィルター引き出します。

シロッコファンを外す


清掃、掃除:重曹、セスキ炭酸ソーダおよび換気扇用洗剤等を用いてシロッコファン、フィルターをブラシ等で清掃する。

⑥仕上げ:清掃後、空拭きを行い、コーティング剤を噴霧して保護膜を形成させて完成!!

⑦換気扇、レンジフードの頻度:

換気扇、レンジフードのお手入れは理想は月に1回です、浅型、深型どちらのレンジフードも、お手入れの理想的なペースは月に一度が望ましいぺースになっています。それ以上時間を置くと、油汚れの付着が進み、どんどん落ちにくくなる。


 換気扇の故障診断、トラブル修理

修理上の注意

  1. 電子回路を使ったもの修理時は、必ず電源プラグをコンセントから抜いて行うこと。

  1. 性能、安全維持のため、必ずメーカー指定の部品を使用すること。
  2. 温度ヒューズや温度センサーなどの感熱部品を取り付ける場合、位置関係がずれたり、表と裏を違えたりすると正しい温度が検知できなくなる場合があるので、取り付け方はサービスマニュアルなどでよく確認する。
  3. 基板などを交換した場合、サービスマニュアルを参照して、必ず入力調整を行うこと。

⑤リード線の引き回し不具合によって、リード線のかみ込みやコネクタの接触不良が起きないようにする。

⑥修理完了後の点検

 ・部品の取り付け忘れ、ねじの緩み配線の確認、引き回しを点検する。

 ・絶縁性能は、コンセントから電源プラグを抜き、電源スイッチを入れた状態で、直流500V絶縁抵抗計を用いて、電源プラグの両端子を短絡し、この両端子と外部露出金属部との開で測定し絶縁抵抗値が1MΩ以上であることを確認する。

  換気扇の故障事例

 故障事例1 異音、振動がある

原因:換気扇ファンへのゴミの付着もしくは経年変化による換気扇のモーターの軸ぶれ

修理:換気扇ファンを取り外して清掃するか、モーター交換


故障事例2   換気扇 換気風量が少ない

原因:ダクト内のゴミ詰まり、または本体風圧ダンパーの動作不良

空調ダンパーとは気体を運ぶ管(ダクト)の中間に取り付け風量を調節する装置

修理&対策:内部を分解して掃除機等でゴミを除去。


故障事例3 ボタンが効かなくなってしまった(押しても保持しない状態)

原因:経年変化によるSW変形、摩耗

修理&対策: レンジフード換気扇 スイッチ交換


故障事例4 換気扇 音がうるさい

原因:経年変化による内部モーターのベアリング摩耗

修理&対策:換気扇のモーター交換


故障事例5 換気扇 モーター回転せず

原因:異常負荷によるモーター温度ヒューズの断線

修理&対策:温度ヒューズの交換もしくはモーター交換。


換気扇のリサイクル料金 中古、処分

ご自宅に壊れてしまって使えない換気扇、あるいはもう使わない換気扇があったりしませんか?換気扇は家電リサイクル法の対象品ではありません。

一番、安くて確実なのは市のゴミ収集時に廃棄する方法です。その際は「不燃ゴミなのか粗大ゴミなのか」自治体によってルールが異なっていまのであらかじめ自治体に確認しておきましょう。


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参考文献:

1.商品知識と取扱い 生活家電編 家電製品協会編
2.生活家電の基礎と製品技術   家電製品協会編
3.生活家電入門          大西正幸 著

4.家電製品がわかるⅠ       佐藤銀平 著

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