- 電子レンジとは? 英語:Microwave oven
- 電子レンジの歴史
- 電子レンジ 原理
- 電子レンジ構造、種類、しくみ
- 日本工業規格 JIS C9250-1992 電子レンジ
- 電子レンジ・オーブンレンジの選び方 ポイント
- 電子レンジ、オーブンレンジ 人気 ランキング 2017 価格
- 電子レンジの基本の使い方 初心者
- 電子レンジ 安全上の注意
- 電子レンジ 省エネ目標
- 電子レンジの簡単な手入れ、掃除、清掃
- 電子レンジの故障診断、トラブル修理
- 電子レンジのリサイクル料金 中古、処分
- 電子レンジ 中古品家電 買い取りショップ 比較
- 電子レンジ専用調理グッズ
- slideshare ダウンロード資料(PDF)
電子レンジとは? 英語:Microwave oven
食品の温め方には[伝導加熱]と「誘電加熱」がある。「伝導加熱」はガスコンロなどの熱源により鍋やフライパンを温めると、その熱が食品の表面から内部へと除々に伝わり加熱される。これに対して電子レンジは、食品にマイクロ波(電波)を照射し食品内部の水分子を振動させ、分子と分子の摩擦熱により食品全体を発熱させる「誘電加熱」を用いた調理器具である。
電子レンジとオーブンレンジの違い
電子レンジはマイクロ波でコンビニ弁当などを温めるたり、解凍だけができます。オーブンレンジは電子レンジにオーブン機能が付加された物であり、ケーキなど、お菓子を焼いたりパンを焼いてトーストにしたりする場合はオーブンレンジが必要です。オーブンレンジは電子レンジの温め機能の他にオーブン機能がついてグリル料理が可能な調理機器です。
電子レンジの歴史
電子レンジの加熱原理は、1945(昭和二十)年ころアメリカのレイセオン社のハーシー・スペンサー博士によって発見されました。
これをヒントに食品加工の研究を行い1947年、世界ではじめて出力900Wの水冷式多分割陽極マグネトロンを二個使った調理器「レーダーレンジ(Rader Range)」が製品化されました。
一九六二年、電子レンジが国鉄(現・JR)の特急に採用され、話題を呼びました。特急に搭載する際、担当者のひらめきで「電子レンジ」という呼称がはじめて使用されたということです。引き続き1964年、新幹線のビュッフェにも採用されその便利さが一般に知れわたりました。
電子レンジ 原理
電子レンジの原理?
電子レンジは、食べ物が自ら内側から温かくなってくれます。これは、電波を使って、食べ物の中の水分(水の分子)に働きかけることで発生する現象です。その原理は、手と手を合わせてこすると手が温かくなる現象「摩擦熱」と同じです。この摩擦熱を、電子レンジは分子レベルで利用しています。水の分子がこすれ合って熱を出しています。
電子レンジには、マイクロ波という高周波の電波を出す「マグネトロン」という装置が入っています。このマグネトロンから出るマイクロ波は、2450MHz。1秒間に24億5000万回も回転することができます(プラスとマイナスの極性が入れ替わる)。
私たちがふだん食べる食べ物の中には、たくさんの水分が含まれています。この水の分子にマイクロ波が当たると、水の分子はその影響で1秒間に24億5000万回も激しく回転します。そのときに、回転による摩擦熱が発生して、食べ物を温めることができるわけです。これを誘電加熱(マイクロ波加熱)といい電子レンジの原理です。
食品の水分子が反転したり、回転したりすると、水の分子同士がこすり合い、摩擦熱が発生し、食品の内部(表面から約5~6 cmまで)から発熱する。これを「高周波誘電加熱」という。プラスとマイナスの電荷を帯びていない分子(無極性分子)や振動しにくいガラスや陶器などの物質(固体)には、マイクロ波が透過されるため影響が少なく、加熱されにくい。
マイクロ波の性質
マイクロ波は、直進し、物質に当たると、反射、透過、吸収の現象を起こす。
反射
金属(導体)のように電気を流す性質をもっている導電性物質は、マイク波を反射する反射する性質を利用して電子レンジの加熱室やドアにはステンレスなどの金属を使用し、マイクロ波が外に漏れないようにしている。
透過
ガラス、陶磁器など(水分を含まない)誘電損失の低い物質は、マイク入口波を透過する。
吸収
水分を含んだ食品や飲料水などで誘電損失の高い物質はマイクロ波を吸収する。電子レンジは、これらの性質を利用している。
食べ物を中から温めると、食べ物に無駄なく熱を伝えるので、食べ物全体がよく温まります。その上、ビタミンなどの栄養成分も無くなることが少ないので、身体にとっていいところもあるのです。
電子レンジは、内部のマグネトロンからマイクロ波を発生します。
加熱に使われるマイクロ波は、電磁波の一種です。波長の長い電磁波は、ほかの電気製品からも発生しています。レントゲン検査に使われるのは波長の短いX線です。
動画 電子レンジで食品を温める原理
電子レンジ構造、種類、しくみ
電子レンジの機能別分類
単機能タイプとは、レンジ機能しかないものをいい電子レンジという。多機能タイプとは、レンジ機能にオーブン機能、グリル機能やスチーム機能などを付加したものである。また、これらの機能を複数組み合わせ、マイコンとセンサーにより各種制御を行い、自動的に調理できる。
単機能タイプ
次に示すとおり、発振部、高圧部、制御部、加熱室部に大別できる。
発振部 :マイクロ波を発振するマグネトロン、マイクロ波を加熱室に導く導波管およびマグネトロンを冷却する冷却ファンからなっている。
高圧部 :マグネトロンの動作に必要なヒーター電圧と直流の高電圧を作る高圧トランス、高圧コンデンサー、高圧ダイオードなどからなっている。
制御部 :加熱時間を制御するタイムスイッチや制御回路からなっている。
加熱室部:高周波的に密閉された食品の加熱室、ターンテーブルおよび食品を出し入れするためのドアからなっている。導波管から出たマイクロ波は波長約12 cm の波の性質をもっているため、庫内の中には電界の強いところ、弱いところの定在波が存在することになり、食品の加熱むらが生じる。加熱むらを改善するために、ターンテーブルを回転させたり、またはマイクロ波を撹拌するスタラーファンを用いたものがある。
画像出典先:生活家電の基礎と製品技術 家電製品協会編
多機能タイプ
オーブン機能
加熱室内には、下図のように500 W と1,300 W 程度のヒーターが上側と下側に取り付けられ、このヒーターに通電して温度コントロールにより食品を加熱する。
グリル機能
加熱室の上部に取り付けられているヒーターにより、設定した時間(温度コントロール不要)だけ食品に直接加熱し、表面に焦げ目を付けて焼き上げる機能である。
このヒーターは、オーブン時と兼用している。 上ヒーターの強い熱で食品の上側表面に、焦げ目を付ける。 レンジ底部から出るマイクロ波で皿を予熱する。 その後、マイクロ波と上ヒーターの強い熱で、食品の両面に焦げ目を付ける。
スチーム機能
スチーム発生装置をキャビネットと加熱室壁との間に取り付け、これにより発生した飽和蒸気(約100℃)を加熱室内に送り、食品を適度に加湿して蒸し上げる。
庫内の底部から出るマイクロ波で皿の温度を上げる。
ふたをして内部の蒸気(スチーム)と皿の熱で蒸したり、蒸し焼きにする。
電子レンジ 加熱の種類
レンジ加熱
電子レンジは、マイクロ波を発振するマグネトロンと、高い電圧を供給する高圧回路、マグネトロンから放射されたマイクロ波を庫内に導く導波管などにより構成されている。 なお、食品温度を検知する赤外線センサーや、食品の量を検知する重量センサーを組み合わせ、加熱時間や出力を加減させる自動コース(加熱・調理)機能を持った機種もある。
温めむらの防止
庫内にはマイクロ波の強いところと弱いところができるため、温めむらが発生する。これを防止するため、次のようなしくみで加熱を行っている。
ターンテーブル式:食品をターンテーブルで回転させて、マイクロ波を照射する。
テーブルレス式:マイクロ波を回転アンテナやスタラーフアンによって撹拌して食品に照射する。
出力の可変方法
①レンジ加熱の「強」と「弱」(下図)
インバーター加熱
オーブン加熱
オーブン加熱は、庫内全体をヒーターで一定の温度に保ち庫内の雰囲気温度を食品の表面に伝導させ加熱する。大きく分けて、コンベクション方式と上下ヒーター方式の加熱方式があり、パン、ケーキ、焼き豚、ハンバーグなど、庫内の温度をメニューに合わせて設定し、雰囲気温度で食品全体の温度を高めて焼く料理に適している。
コンベクション方式
ファンで熱風を循環させながら、庫内全体の温度を均一に上昇させる。
上下ヒーター方式
上下のヒーターで庫内を加熱し食品を焼き上げる。
グリル加熱
ヒーターからの強い放射熱により、食品の表面に香ばしい焦げ目を付け、焼き上げることができる。焼き魚、ステーキ、焼き鳥など、食品の表面に焦げ目をつける料理に適している。
スチーム加熱
蒸気を発生させ食品を適度に加湿して蒸し上げる。蒸気の発生方法には、スチーム容器を直接庫内にセットするものや、キャビネットと庫内の間に発生装置を取り付けるものなどがある。
レンジ・オーブン同時加熱
従来型のレンジでは、消費電力の制限から、レンジとオーブンの同時加熱はできなかった。インバーターレンジでは、マイクロ波出力を連続して可変できるため、オーブンと同時加熱の場合、マイクロ波の出力を低くして消費電力を抑えることにより、ヒーターと同時に使用することができる。このためガスのとろ火に近い加熱ができ、肉じゃがや煮豆などの微妙な火加減を必要とする調理に適している。
過熱水蒸気加熱
過熱水蒸気とは、飽和水蒸気をさらに加熱した蒸気であり、大気圧では100℃より高い温度の無色透明の気体である。食品や木材その他の乾燥や熱処理な剔幅広い分野に利用されている。「過熱水蒸気加熱」オーブンレンジは、この過熱水蒸気を利用して食品を調理するオーブンレンジである。その加熱のしくみは以下のとおりである。
②水蒸気は、過熱水蒸気発生装置でさらに加熱されて過熱水蒸気(100~400℃)となり、循環ファンにより庫内に送り込まれ食品を加熱する。
③調理が終わると、排気ダンパーが開いて庫内の蒸気を排気する。
通常のオープンでは、高温の空気(比熱0.24cal/g/℃)が食品に接触して加熱する(対対流伝導)が、過熱水蒸気加熱オーブンは、過熱水蒸気が食品の表面で凝縮する際に生じる凝縮熱(539cal/g)で加熱している(凝縮伝熱)。過熱水蒸気は、その温度によって異なるが、300℃での場合、空気加熱の約11倍の熱量をもっているので、熱伝達効果が大きく良品を急速に加熱することができる。
また、過熱水蒸気加熱は、その特性により、脱油、減塩効果、ビタミンCの破壊抑制、油脂の酸化抑制効果もあり、消費者の健康志向に応える商品として注目されている。
過熱水蒸気加熱の効果
1)ビタミンCの破壊抑制効果
2)油脂の酸化抑制効果
ビタミンCと同様に低酸素雰囲気加熱により油脂の酸化か抑制される。
3)減塩効果
4)脱油効果
過熱水蒸気加熱では、凝縮熱の熱量が非常に大きいので、食品の温度は即座に上昇し食品中の油脂が早く溶け始める。さらに加熱すると、油脂の流動性が良くなり、また食品が収縮することでにじみ出てくる。表面にたまった油脂は自然に滴り落ち、また凝縮水により洗い流される。
電子レンジ 自動加熱とセンサー
レンジやオーブンで食品を加熱する場合、食品に合わせて加熱方法や加熱時間などをセットしスタートする手動加熱と、メニューを選択しスタートさせる自動加熱の2種類がある。
自動加熱ではあらかじめプログラムされた加熱方法が選択され、加熱時間をコントロールする。また、センサーにより食品の状況をチェックし、マイコンでさらに細かい加熱コントロールを行う。センサーには次のようなものがある。
1)温度センサー
オーブンやグリル加熱中に庫内の空気温度を検出する。マイコンはその情報をもとに庫内温度の制御と加熱時間を決定する。
2)湿度センサー
レンジ加熱中に食品から発生する水蒸気の量を検出し、マイコンに情報を送る。マイコンはその情報をもとに出来上がり状態を判断し加熱時間を決定する。
3)重量センサー
食品の重さを測定し、マイコンに情報を送る。マイコンは“量”を”重さで判断し、適切な加熱時間を決定する。
4)赤外線センサー
食品の発する赤外線を集光装置などで検出し、食品に接触することなくその表面温度を測定することができる。マイコンはこの情報により加熱時間を決定する。
電子レンジ 周波数と透過深度
水分を含んだ食品などを加熱するために適した周波数は、発熱度、浸透度から500~5,000 MHz が適当であるが国際条約で周波数帯が決められており日本の電波法では2,450MHz ±50MHz と定められている。マイクロ波は食品の表面に当たり内部に侵入していくが表面の電界強度が約37%に減衰する距離を透過深度としている。透過深度は、周波数が低ければ低いほど深い。誘電加熱の効率を上げるには、周波数を高くする必要がある。また、食品の温度によっても深度は変わる。
2450 MHz における食品の透過深度例
食品 |
食品の温度 |
透過深度 |
ビーフ(生) |
―15℃ |
5.8 cm |
ポーク(生) |
―15 °C |
0.7 cm |
ポテト(ゆでたもの) |
―15 °C |
6.1 cm |
ほうれん草(ゆでたもの) |
―15°C |
1.4 cm |
ほうれん草(ゆでたもの) |
十23℃ |
0.6 cm |
電子レンジに関する法規
1)電波法施行規則 第46条の七(型式確認)
1.占有周波数帯幅に含まれる周波数が2,450 MHz±50MHzの範囲内にあること。
2.高周波出力の定格値が2kW以下であり、かつ、動作状態における高周波出力の最大値が定格値の115%を超えないこと。
(2)電波法 第100条(高周波利用設備)
10 k Hz 以上の高周波電流を利用する設備を設置しようとする者は、総務大臣の許可を受けなければならない。あらかじめ総務大臣から型式確認を受けていれば、個別の設置許可を受けないで設置することができる。電子レンジ、電磁誘導加熱式調理器(IHクッキングヒー、IHジャー炊飯器)を製造するメーカーは、型式確認を受けるために、電波法施行規則第46条の八(届出等)によって各試験項目のデータなどを総務大臣に添えて申請して許可を得てある。型式確認を受けた電子レンジ、電磁誘導加熱式調理器には、総務省技術適合の型式確認マークが表示してある。このマークの大きさは、長径が2cm以上である。
日本工業規格 JIS C9250-1992 電子レンジ
解説概要:英語: Microwave ovens
この規格は,周波数が 2 450 MHz 帯の電磁波(以下,高周波という。)によって食品の加熱を行う定格高周波出力 2 kW 以下の電子レンジ及びそれに付加装置をもつ電子レンジ(以下,レンジという。)について規定する。なお,ガスその他の熱源を併用する複合形のものにあっては,この規格を適用しない。
その他の詳細は下記のサイトを参考にして下さい。
JISC日本工業標準調査会サイト
電子レンジの日本工業規格は JIS C9250 です。JISC日本工業標準調査会サイト内のJIS検索から内容が閲覧可能です。(但し印刷不可)
*現在はIEインターネット エクスプローラーのみ閲覧可。
kikakurui.com |JIS規格票をHTML化したサイト
電子レンジの日本工業規格 JIS C9250が全文、閲覧、印刷可能です。(但し図、イラスト含まず
電子レンジ・オーブンレンジの選び方 ポイント
電子レンジ・オーブンレンジは、種類が豊富でどれを選んでいいか迷いますが前章で解説した電子レンジの原理、種類を良く見て自分の使う環境にあったベストものを選んでください。
電子レンジ・オーブンレンジ 据え付け 重量、寸法
電子レンジは本体が熱くなるため(例:上部15cm・左右3cm・裏3cmなど)、周囲に隙間寸法が必要です。設置できるか否かを判断するためにも、レンジを置く予定の有効寸法を初めに測定してください。また、電子レンジ台などに置く場合は、荷重重量制限も確認してください。
また、扉の形状・開き方も事前に検討し、壁にぶつからないような製品を選択してください。
電子レンジ・オーブンレンジ 加熱方式
基本性能を左右する「加熱方式」です。これらの加熱方式の性能が高いほど、高性能機種となり価格もアップします。では、それぞれの特徴をまとめてみましょう。
マイクロ波 加熱
電子レンジの基本機能です。電子レンジのパワーは出力数(W)が目安。この数値が大きいほど、あたためスピードが早くなります。
オーブン 加熱
加熱した空気によって焼く方法。ヒーターの熱をファンで送り、庫内の温度を高温にする「強制循環式」は上位機種に、庫内上下にあるヒーターからの輻射熱で食品を加熱する「上下ヒーター式」は低価格帯に多く採用されています。
グリル加熱
ヒーターの熱で直接焼くこと。ヒーターを利用しているのは変わらないのですが、庫内全体の温度を上げるオーブンとは別の加熱手法となります。魚や肉に焦げ目をつけながら一気に焼き上げる料理に利用します。グリル機能は、オーブン付きには必ず搭載されています。
スチーム・過熱水蒸気
100℃以上に高温過熱した水蒸気=過熱水蒸気で食品を加熱する、第3の熱源です。水分を逃がさず加熱することで、ジューシーにおいしく仕上げることができ、塩分や脂分も落とせヘルシーなのが、人気の秘けつ。
*加熱方法の詳細は前章の解説を参照してください。
電子レンジ・オーブンレンジ 容量、サイズ
最も重要な選択ポイント、家族構成や食べる量を目安に、大きさを選択する。レンジを選ぶ際は、家族の人数に合わせた庫内容量を選択します。普段使っているお皿が使えるかどうか、天板までの高さは十分かを確認します、同じ容量なら、ターンテーブルがない庫内がフラットなタイプのほうが多く食品を入れる事が可能です。
容量表記 | 炊ける量 | 備考 |
20L | 1人暮らし向き | ※ここ数年増えています |
20~25L | 2人家族向き | |
26~29L | 3~4人家族向き | |
30L以上 | 4人以上家族向き |
電子レンジ・オーブンレンジ タイプ別 選択ポイント
家庭で使用する電子レンジ・オーブンレンジは、色々な種類がありますので料理する頻度等を考慮してベストな電子レンジ・オーブンレンジを選んでください。
電子レンジ
マイクロ波といわれる波長の短い電波を使うことで、食品内部から温めるのが電子レンジ。「あたため以外の機能はいらない」という方であれば、価格が安いので問題なく使用できます。出力は低く、あたため具合を感知するセンサーもなく、基本性能は低いものが多くなっています。本格的な調理を行うことはできないタイプです。
電子オーブンレンジ
オーブンレンジとはマイクロ波とヒーターを搭載、電子レンジとオーブン・グリル機能が両用できるタイプです。食品を温めるだけでなく、オーブンやグリルなどの調理に対応しています。スピーディーにあたためることができ、グラタンなどのオーブン調理もできます。
ガスオーブン
ガスを燃焼させた熱風を庫内に循環させて加熱するのがガスオーブン。電気と比べて早く加熱し、調理時間が短くて済みます。電子レンジ機能を併せ持つ、コンビネーションレンジもあります。
コンベクションオーブン
「コンベクション Convection」とは「(熱・大気の)対流」を意味する英語、内部のヒーターから発せられた熱をファンで強制的に対流させるオーブンの事。庫内にファンを備えたオーブントースターで、ファンが熱風を循環させて食材を均一に加熱。コンクトサイズながら、ローストビーフやピザ、茶碗蒸しからトーストまで多彩な調理が可能です。
スチームオーブンレンジ
スチームが自動で噴射され、オーブン調理だけでなくレンジを使用するあたための時もスチームが使えます。オーブンだけでは外が焦げたりするグリル調理なども、スチームの力で中はジューシー、外はカラッと焼き上げます。あたためもラップ無しでご飯やシュウマイなどをスチームの力でしっとりと仕上げることができます。
過熱水蒸気スチーム搭載 スチームオーブンレンジ
300°Cまでの高温スチーム(過熱水蒸気)が出る機種は、油分カット、塩分カット効果が高く、通常の加熱方法では失われやすい食材の栄養素を保ったまま調理をすることが可能ですので、ヘルシーな調理に向いています。水蒸気による調理ですが、100°C以上に加熱された水蒸気はすぐに揮発し、食材の表面が湿ってしまうという事はありません。「加熱ムラ少なく、表面はカリカリに、中はしっとり焼き上げる事が出来る」と評判です。代表的な機種に、東芝の石窯ドームや日立のヘルシーシェフなどがあります。
電子レンジ、オーブンレンジ 人気 ランキング 2017 価格
電子レンジ、オーブンレンジ おすすめ 一人暮らし 価格
一人暮らしで必要な電子レンジのサイズ容量は20リットル前後が最適です。また、単に『温める』だけの単機能レンジではなく、オーブン・グリル機能のあるオーブンレンジも販売しており、更に電子レンジで、パスタやご飯を上手く茹でたり炊いたりできる容器も販売されており一人分なら、短時間で電子レンジで調理する事ができます。
自分が今後、電子レンジに求める内容を吟味してベスト、一人暮らし用の電子レンジを選んでください。
ひとり暮らし電子レンジ おすすめのメーカー
アイリスオーヤマ 電子レンジ 単機能レンジ IMB-T171-5
アマゾン 一人暮らし 電子レンジ 人気 ランキングNo1(2017年3月 現在)
用途に合わせて3段階の調理モード(強/700W、弱/500W、解凍/200W)切替で簡単調理ができる電子レンジです。
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山善(YAMAZEN) 電子レンジ 17L MRB-207(W) 人気
楽天 一人暮らし 電子レンジ 人気 ランキングNo1(2017年3月 現在)
●簡単操作のお手軽レンジ、用途によって出力を3段階で切替可能
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電子レンジ、オーブンレンジ おすすめのメーカー
国内メーカー3社の人気のオーブンレンジ同士を比較してみましたが、メーカーの同じ商品でも、上位と下位機種ではまったく性能も違ってきます。
シャープ 過熱水蒸気オーブンレンジ 31L RE-SS10B-R
アマゾン スチームオーブンレンジ 人気 ランキングNo1(2017年3月 現在)
●おいしくヘルシーな、過熱水蒸気メニュー●自動でカンタン、冷凍食品(市販品)あたため●2段調理でたっぷり作れる、「お菓子・パン」メニュー●過熱水蒸気とオーブンレンジ加熱で、おいしく自動調理。●油を使わない「揚げ物」や「焼き物」メニューが充実しているので、毎日の食事作りに役立ちます。
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シャープ ヘルシオ グリエ AX-H1 おすすめスチームオーブンレンジ
楽天 スチームオーブンレンジ 人気 ランキングNo1(2017年3月 現在)
ヘルシオ グリエは高い熱量を持つ過熱水蒸気を熱源とし、食材の中心まですばやく加熱しながら表面を焼き上げます。
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東芝 電子レンジ 石窯ドーム ER-LD330(R) おすすめ
「おうちでピザをおいしく焼きたい!」というあなたには、業界最高温度350℃が出る東芝の過熱水蒸気オーブンレンジ「石窯ドーム」を推薦。
高火力と熱対流で一気に焼き上げるため、まるで本物の石窯で焼いたかのような、外はパリッと中はモチッとしたピザを焼くことが可能です。
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パナソニック スチームオーブンレンジ ビストロ 26L NE-JBS653-W
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パナソニックのスチームオーブンレンジ「ビストロ」は、両面をこんがり焼き上げて、表面はパリッと、中はジューシーにふっくらと仕上げる機能が優れています。
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電子レンジの基本の使い方 初心者
電子レンジ調理で「使用できるモノ」、「使用できないモノ」
電子レンジ調理では「使用できないモノ」もあります。購入時には表示を確認し、電子レンジ調理に「使用できるモノ」を選択する。誤って使用するとレンジ庫内でスパーク(火花)が発生します。
電子レンジ調理で「使用できるモノ」
シリコン容器、ラップ陶器、磁器、耐熱ガラス、耐熱性プラスチック
電子レンジ調理で「使用できないモノ」
アルミホイル、ステンレス、ホウロウなどの金属容器、金銀箔のある陶磁器、木製容器、漆器、耐熱性のないガラス、耐熱性のないプラスチック製品
容器は調理に応じて 正しく選びましょう。詳しくは取扱い説明書に従ってください。
容器の種類 | レンジ加熱 | オーブン・グリル加熱 |
耐熱性ガラス容器 | 使えます
※ただし、ひび、傷のある器は急熱、急冷すると割れることがあります。 |
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耐熱性のないガラス容器 | 使えません
※クリスタルガラス、カットガラス、強化ガラスなども使えません。 |
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耐熱性プラスチィック容器 | 耐熱温度が140℃以上のものが使えます
※ただし、電波で変型する物、砂糖・油分の多い料理など、高温になる食品には使えません。 |
使えません
※ただし、オーブン・グリル用指定のものは使えます。 |
その他プラスチィック容器 | 使えません 耐熱温度が140℃未満のもの、電波で変質するものは使えません。(例:スチロール、ポリエチレン、メラミン、ユリア、フェノール樹脂など) |
ラップ | 耐熱温度が140℃以上のものが使えます
※ただし、砂糖・油分の多い料理など、高温になる食品には使えません。 |
使えません |
金属容器、金串、金網、アルミホイルなど | 原則として使えません
※ただし、アルミホイルは電波を反射する性質を利用して部分的に使うことがあります。 |
使えます
※ただし、取っ手がプラスチックの物は使えません。 |
陶器、磁器 | 使えます
※ただし、ひび、傷、金銀の模様、内側に色絵のある器は、火花が出るので使えません。 |
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漆器、竹・木・籐・紙製品 | 使えません 焦げたり、塗がはがれたり、ひび割れすることがあります。※ただし、紙、楊子、竹串などは料理によっては使うことがあります。 |
食材の置き方・入れ方
ターンテーブルありの場合
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電波は外側に強く当たるので温めるモノは中央から少しずらして外側に置きます。
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耐熱皿を使った調理では、真ん中をあけて食材をドーナツ状に置きます。複数の食材をいっぺんに加熱する場合は、火の通りにくいものは外側に、火の通りやすいものは内側に置き加熱します。
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耐熱ボウルを使って調理する場合は、火の通りにくいものを上に、火の通りやすいものを下に入れます。
フラットタイプの場合
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あたためるものを中央におきます。
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耐熱皿を使うときは、中央をあけずに並べます。
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耐熱ボウルを使って調理をする場合は、センサーが自動的に強弱を判断するので置き方はこだわりません。全体をさっくりと混ぜて加熱します。
ラップをするコツ
電子レンジでは、「ラップ」は鍋のフタのような役目をします。食品の熱が逃げるのを防止し、食品の飛散を防止します。また、水分蒸発が多い食品の乾燥も防ぎます。一方、ラップをすると水蒸気が中に溜まるので、揚げ物などをカラッと仕上げたい時に逆に外します。
加熱前に皮に切れ目、穴を入れる
ソーセージやオクラ、ナス、丸ごとの魚など皮がついているものは加熱すると中身が膨張して破裂します。これを防ぐために、加熱前に皮に切れ目を入れておきましょう。また、タラコや卵の黄身など、薄い皮がついているものは、竹串で数カ所、穴を開けてから加熱します。
電子レンジ 安全上の注意
据え付け上の注意
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燃えやすいものや熱に弱いものを近づけないこと。また畳やじゅうたん、テーブルクロスなどの上に置いたり、カーテンなどに近づけたりしないこと。
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排気口や吸気口をふさがないように設置すること。 設置の際の本体と壁面との距離については消防法(対象火気設備等及び対象火気器具等の離隔距離に関する基準)に基づき一般社団法人日本電機工業会が自主基準を設定している。オーブンレンジの場合、周囲温度が30℃の条件下において、通常使用時の壁面などの温度が100 °C以下、異常時の壁面温度が150°C以下(安全装置がある場合)となっており、これを満たすように離す距離を決めている。断熱構造、冷却構造の工夫により背面を壁にぴったり付けて設置できる機種や、側面を壁にぴったり付けて設置できる機種が発売されている。上面について20cm以上開けるように指定している機種も多い。各社のカタログなどを確認し設置場所を決めるとよい。
1)一般形の場合(前面および側面を含む2面以上が開放されている場合)
自主基準により、前面および側面を含む2面以上が開放、天面:10cm以上、側面、背面:4.5cm以上(ただし排気口面は10cm以上)と定められており、これに基づいて各メーカーで離す距離を決めている。
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電源は交流100V定格15A以上のコンセントを単独で使用すること。他の器具と併用した分岐コンセントやテーブルタップを使うと接続部が異常発熱し発火の恐れがある。
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アース線を確実に接続する。
アース端子付きコンセントがない場合にはD種接地工事が必要である。
動画 電子レンジ アース線 取り付け方、外し方
感電、火災防止の電子レンジ アース線 取り付け方、外し方の紹介動画
電子レンジ 使用時の安全注意事項
①殼付きの食材(栗や卵など)の調理や、ゆで卵・目玉焼きの温めは、急激に温度が上昇し破裂のおそれかおるため加熱しない。表面の皮や膜の内側に、調理中に発生する気体がたまって内圧が上がり破裂することがある。
②密封パックのものは破裂の危険があるため加熱しないこと。特に密封パックの内 部がアルミ箔のレトルト食品はマイクロ波を反射し機器の故障の原因となる。また 脱酸素剤の封入されたものは発火の恐れがある。
③水、飲み物(牛乳、酒、コーヒーなど)、スープ、カレー、シチューなどのとろみ のあるもの、油脂分の多い生クリーム、バターなどは、加熱後食品を取り出すとき に突然沸騰して飛び散り(突沸現象)、やけどをするおそれがあるので、次のこと に注意する。
④食品を入れないで加熱するとマグネトロンに負荷がかかり、発熱したり庫内でスパークしたりすることがある。故障の原因となるので食品を入れないで加熱しない。
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オーブン加熱やグリル加熱は本体が熱くなるため、本体の上には物を置かないこと。特に紙製品は焦げたり燃えたりする。プラスチック製品は溶けるおそれがある。
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ドアに物を挟んだまま使用しないこと。又、ドアの変形はマイクロ波が漏れる原因になるため、ドアに無理な力を加え変形させないこと。
動画 電子レンジの間違った使い方
電子レンジ 省エネ目標
トップランナー基準
1999 (平成11)年に「エネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネ法)]が改正施行され、「トップランナー方式」が導入された。これは省エネ法で指定された特定機器の省エネ基準策定において、「現行商品の内、省エネ性能が最も優れている製品(トップランナー)の性能以上の水準に目標値を定める」という方式である。 2006 (平成18)年に[省エネ法]が改正され電子レンジ、ジャー炊飯器も追加された。製品には省エネ性能達成基準値が設定され、その基準達成が義務付けられた。ジャー炊飯器の達成目標年度は2008年度である。
省エネラベリング制度
省エネ法の改正を受けてJIS C 9901 : 2007[電気・電子機器の省エネルギー基準達成率の算出方法及び表示方法も改正された。製品のエネルギー消費効率は、電子レンジ機能、オーブンレンジ機能および待機時の個別の消費電力量を測定し、それらに年間加熱回数などの使用実態係数を乗じた値をすべて足し合わせて得られる年間消費電力量(kWh/年)である。省エネ基準達成率は下表の基準エネルギー消費効率を年間消費電力量(エネルギー消費効率)で割った比率である。
省エネ基準達成率(%)=
基準エネルギー消費効率(KWh/年)÷年間消費電力量(KWh/年)×100
省エネラベルには省エネマーク、省エネ基準達成率、年間消費電力量が表示される。
電子レンジの簡単な手入れ、掃除、清掃
お手入れする際は、かならずコンセントからプラグを抜いてください。
庫内が汚れたまま使っていると、汚れた部分に電波が集中しあたたまり方にムラができたり、発火や発煙の原因になります。付着した食品、油、水分は、使用のたびに固く絞ったぬれ布巾で水ぶきをしましょう。
庫内・ドア内側など 掃除
簡単な汚れは、ぬれ布巾で、汚れがひどいときは、ぬるま湯に中性洗剤を溶かし、これを含ませた布で拭いてください。汚れたままにしておくと取れにくくなるうえ、ニオイが残ったり、火花や発火の原因になります。
付属品のお手入れ 掃除
使用のたびに、スポンジタワシなどで洗い、その後、水 気を十分にふき取っておきます。汚れたままにしておくと、汚れがこびりついたり、悪臭のもとになります。詳しくは、製品付属の取扱説明書をご覧ください。
ガンコな汚れ取り 掃除
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古い歯ブラシに歯みがき粉をつけてこすります。焦げがとれたら濡らしたタオルで拭きます。歯みがき粉の研磨剤が焦げを落としてくれます。
- レモンを使用します、温めたレモン水をしみこませたスポンジで焦げを落とします。レモンにはリモネンという油を溶かす成分が含まれていています。
- 電子レンジ専用洗剤を使用する、例えば小林製薬の「チン!してふくだけ」です。これは商品名の通り、チンしてふくだけなのでとっても楽です。
- 重曹でも電子レンジの清掃がきれいにできます。
重曹水を耐熱容器にいれます、重曹の量はコップ1杯の水に重曹大さじ1杯が目安。
電子レンジで3~5分加熱します。水の沸騰とともに水蒸気が発生します。
加熱後、扉を開けずに20~30分放置します。
電子レンジ内部の壁を濡れ布巾で拭き取ります。
最後に乾いたタオルで水分を拭き取って完成です。
電子レンジをチンしてピカピカにするワザ
電子レンジの故障診断、トラブル修理
電子レンジ修理上の注意
電子レンジの故障の判定と適切な処置は、メーカーのサービスマニュアルを参照すること。電子レンジは高電圧、大電流の機器であり、故障診断、部品交換などを行う場合には、十分注意する必要があり、自己責任で行ってください。
また、プリント基板を交換するときなどは、静電気にも十分気を付ける。
※3:プリント基板に搭載されているマイコンはMOS形ICである。このICは、入力インピーダンスが高く、直接ICの足に触れると、人体などの静電気(数千V~1万V)により、IC内部が破壊される。
電子レンジ 高周波出力の確認方法
電子レンジの高周波出力の試験方法は、電気用品安全法および日本工業規格で規定されている。JISでは特定条件のもとで、水2,000 mL を加熱するテストを5回繰り返し行い、各回ごとの温度上昇値を求めて、次式で算出する。なお、高周波出力の許容範囲を定格出力の90%以上、115%以下と定めている。
P=4.2×L×△T/t= 4.2×2,000mL ×△T/t=8,400×△T/t
高周波出力(W)、L:負荷の体積(cm3)、t:加熱時間(秒)、AT:平均温度上昇値(゜C)
高周波出力の簡便な確認法は、一般的に次の要領で行っている。
1.水2,000 mL (1,000 mLのビーカーを2個使用)を120秒間加熱する。
2.水の温度上昇値(加熱後一加熱前)を測定し2個の平均値(△T)を算出する。
3.以上の結果をもとに、P=70×△Tで算出し、出力の目安とする。
電子レンジ 主要部品の良否判定
(1)注意事項
部品の点検・修理のときは、必ず電源プラグをコンセントから抜いて実施する。高圧回路(インバーター)は、電源プラグを抜いて2分以上経ってから行うこと。
・高圧のインバーター基板、マグネトロンなどの電圧測定は、死亡事故につながる危険性があるので絶対しない。
・通電中は危険なため、充電部には絶対に触れない。
2)マグネトロン 寿命はおよそ10年前後。
・マグネトロンのA(アノード)とK(カソード)間のチェックは、直流500 V絶縁抵抗計でマグネトロン のアノードとカソード間の絶縁チェックをする。端子と本体間で100 MΩ以上であれば良品といえる。
・アンテナ(高周波出力部)マグネトロン内部が真空になっていないと、発振しない。
・マグネトロンのヒーター(フィラメント)の断線チェックは、テスター(R×1)両端子間の導通があれば良品である。
3)高圧ダイオード
4)高圧コンデンサー
5)高圧トランス
●高圧トランスが良品の場合
・一次側巻き線端子間の抵抗 ・・・00に近い値(1Ω以下)
・二次側巻き線(ヒーター巻線)端子間の抵抗・・・0Ωに近い値(1Ω以下)
●絶縁抵抗
・二次側巻き線端子と外かく・・・∞Ω
(6)サーミスター
サーミスターのチェックは、回路計での抵抗値の規格範囲ならば良品である。ただし、抵抗値は、メーカーによって異なる。
(7)点検・修理後の絶縁抵抗
絶縁性能をチェックする。コンセントから電源プラグを抜き、ドアを閉じた状態(電源スイッチがON状態)で直流500 V絶縁抵抗計を用いて、電源プラグの両端子を短絡し、この両端子と外部露出金属部(接地端子)との間で測定し、絶縁抵抗値が1MΩ以上であることを確認する。
電気用品の技術上の基準を定める省令の解釈 別表第八(95)電子レンジ 絶縁性能は、下記のようになっている。
1Lのビーカー2個または500mLのビーカー4イ固の中に合計2Lの水(約20 °C)を庫内に入れ、定格電圧の電源で、タイムスイッチを有するものにあっては最大動作時間、その他のものにあっては30分間加えた後(終了約2分経過したとき)、電源プラグを抜き、ドアを閉じた状態のまま直流500 V絶縁抵抗計で行う。絶縁抵抗計により測定した充電部と機器の表面(非充電部)との聞の絶縁抵抗は1MΩ (二重絶縁構造のものにあっては3 MΩ)以上であること。
電子レンジの故障事例
故障事例1 ターンテーブルの作動不良
ターンテーブルの回転機構の汚れ、ベルトの緩み等は問題ないがターンテーブルを回している「シンクロナスモーター」には、AC100Vが来ているが負荷を加えるとモーターが停止、モーターが故障原因を思われるのでモーターを交換。
故障事例2 ドアの開閉不良
電子レンジが開いた時にはマイクロ波が切れるようにドアスイッチが取り付けられています。まずは正しくドアスイッチが機能しているかドアの隙間等を確認して下さい。
下図はドアを閉じるスプリングが外れてドアに隙間が生じて電子レンジが動かなった事例です。
故障事例3 温まらない、途中で止まる
電子レンジに電源を供給しているコンセントや電源コードに断線不良があると途中で勝手に止まってしまう原因になります。
また、電子レンジの故障で最も起こりやすい症状が、温められなくなることです。電子レンジ内のマグネトロンという装置が故障すると、食品を温める能力を失い機能しなくなってしまいます、また、インバーター基板も原因のひとつです。
故障事例4 電子レンジ 電源が入らず
レンジ使用中に「パンッ!」と音がして電源が落ちた。
原因:高圧コンデンサーが劣化し、異常電流発生が発生し、ヒューズが切れた。
修理:高圧コンデンサーとヒューズの交換
故障事例5 電子レンジ 内部の壁・皿から火花発生
電子レンジの内部の壁から火花が出た場合、マイカー板(雲母板)の損傷が考えられます。電子レンジのマイクロ波を発生するマグネトロンの出入り口に「マイカー板」をあります。
一度火花の出た「マイカー板」は 汚れをふき取っても再利用できません、ご自分で交換します。
動画 電子レンジ温まらない修理
電子レンジのリサイクル料金 中古、処分
電子レンジは家電リサイクル法の対象品ではありません。
一番、安くて確実なのは市のゴミ収集時に廃棄する方法です。その際は「不燃ゴミなのか粗大ゴミなのか」自治体によってルールが異なっていまのであらかじめ自治体に確認しておきましょう。
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5年以内の製品なら高額で買い取ってくれるヤマダ電機、BOOKOFF等の業者もあります、相談してみてください。
ポイントはメールでの取引及び出張買取サービスしている業者を選ぶこと、今は買取業者もネットサービスを展開している店舗や業者は増えてきており、ネットではメールなど、簡単に連絡を取り合えるため、出張買取サービスも一昔前と比べ、スムーズにやり取りが出来きます、そのため出張買取サービスは今や、当たり前のようなサービスになってきています。
よって出張買取サービスを利用すると、負担なく家電を売ることが出来る。
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電子レンジ専用調理グッズ
現在、様々なレンジ専用の調理グッズが発売されています。焼き魚を焼けたり、お米を炊いたり、ポテトチップスを調理できるなどなど。いろいろな調理が簡単にできるのがレンジ専用調理グッズの大きな魅力です。
参考文献:
1.商品知識と取扱い 生活家電編 家電製品協会編
2.生活家電の基礎と製品技術 家電製品協会編
3.生活家電入門 大西正幸 著
4.家電製品がわかるⅠ 佐藤銀平 著
5.モノの徹底修理術 荒井 章 著
6.「分解!」 家電品を分解してみると! 藤瀧 和弘 (著)
slideshare ダウンロード資料(PDF)
パワーポイントで作成した資料です。
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